A+S Sound Vol.2

春から初夏に向けて、新生活がスタートした方も多いのではないでしょうか。

僕は、息子が保育園に入園して、これまでと違った生活リズムの変化に慌ただしい日々を送っています。

ただ、新しい発見や出会いもあり、新鮮な気持ちでもあります。

さて、今回ご紹介するサウンドは、そんな新しい出会いの中で発展した『ニュースクール』です。


ニュースクール時代の幕開けは、1980年後半まで遡ります。

当時のHIP-HOPは、太いゴールドチェーンや、ごつい指輪というイメージのタフなサウンドが主流でした。Run-D.M.C.やBig Daddy Kaneなどをイメージしていただけると一目瞭然だと思います。

その頃、ニュースクールの超重要人物、De La SOUL  (デ・ラ・ソウル) 、Jungle Brothers  (ジャングル・ブラザーズ) は共にファーストシングルをリリース。それから彼らは意気投合して、互いに親交を深めるようになりました。

やがてKool DJ Red Alertの紹介により知り合った、A Tribe Called Quest ( ア・トライブ・コールド・クエスト) のQ-TIPも仲間に参加。

その後、Jungle Brothersの一人、Afrika Baby Bamは、グループ同士の提携を提案して、 『Native Tongues (ネイティブタン) 』というトライブを結成。


そして、1989年に発売されたDe La SOULの『3 Feet High And Rising』より、ニュースクールと呼ばれるようになりました。

こちらのアルバムは、JAZZなどのサンプリングを活用して、サンプルミュージックとしての楽しさを表現。当時においては衝撃的なトラックの数々。一つのアート作品として成立するヴァイナルのジャケットも含めてたまらなく格好良い超名盤です!


1989年といえば、日本では昭和から平成へと変わり、消費税が導入されるなど、歴史の大変革が起こりました。
現在は平成から令和となり、デジタルが発達して、誰でも気軽に情報を発信できる時代となりました。時代の変化や歴史の深さを改めて感じますね。スマートフォンやSNSが無かった平成初期と比べて、アナログのコミュニティーは、間違いなく硬い絆で結ばれていた事でしょう。

私たちは、このようなニュースクールHIP-HOPカルチャーの様に、 スニーカーを通してコミュニティーをつくっていけたらと思っております。

新たに出会う仲間をテーマにしたプレイリストを制作しましたので、是非ご視聴ください。





著者 : STAFF 渡辺